感情吐露をつらつらと

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『死んでも』勝つ   呪術廻戦第105話『渋谷事変23』感想

 

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「『死んで勝つ』と『死んでも勝つ』は全然違うよ 恵」

 

 

今週の呪術からは虎杖の成長を特に感じました。

 

ということで皆さんこんばんは、しきしゃです。一ヶ月ぐらい空きました漫画感想の再開1発目は今週の呪術廻戦となります。呪術の感想は『渋谷事変』の最初の回以来なので約半年ぶりぐらいですね。あれからいろいろと本編の中でのデカい動きやらがたくさんありましたが、今回は今週の呪術に焦点を当てて感想を書いていこうと思います。では早速内容へ。

 

 

 

 

今週は前号から続いての虎杖vs脹相の話でしたね。

先週の最後、メカ丸の一か八かの作戦がなんとか通り自分の土俵に脹相を無理やり引き摺り込み、このまま押し切るかというところでまさかの飛び道具を喰らってしまい肝臓を貫かれてしまった虎杖。

今週の最初で虎杖自身が思案していましたが『自分の土俵である肉弾戦に引き摺り込んだ』という優位性を取ったという判断が『まだ飛び道具があるかもしれない』という選択肢を虎杖の頭から消してしまう油断となったんでしょうね。

呪術師同士の戦いの場合、最後の最後まで奥の手の虎の子の術式がある『のかもしれない』という思考の選択肢を残したまま戦わないといけないというのが辛いところ。詰めの段階にいくまでは思考を止めてはいけないと。

 

そんな自分の油断によりなにか、明らかにヤバい臓器が壊されてしまったと瞬時に判断した虎杖。その後すぐに負け、そして死を連想しそうになります。というか、実際に連想したのでしょうが、そこで一歩、踏みとどまった。自分に近づく明確な『死』を感じながらも、その恐怖すらも己の呪力へと変えた。

 

これ、少年院でのスクナの指との戦いで死にかけた時の(実際に一度死にましたが)虎杖の思考を思うととんでもない成長ですよね。メンタルの成長。

 

あの時は死にたくない負けたくない死にたくない死にたくない死にたくないと、人として当たり前の感情に押しつぶされ涙していた虎杖でしたが今回は違う。自分が今この状況この瞬間でやるべき事、やらなくてはならない事を把握し己が今背負っている役割を冷静に理解する。理解し、それを行動に移す。その役割の過程において『自分の死』があったとしてもその先の目的のための段階として考えることが出来ている。自己犠牲とは違う、自分のやるべきことに命を賭して行動する感じでしょうか。

 

自分のダメージの度合いを把握して、一瞬で身体を構え直し次へ繋ぐための思考で行動する虎杖。このシーンを読んだ時に少年院の時との違いを凄く感じて高まりました。

 

そしてさらにここで虎杖は次へ繋ぐために「死んでもコイツを戦闘不能にする」と考えています。

 

もう芥見先生流石だなと。ここであの時の五条悟の言葉を持ってくるのかと。

 

虎杖と伏黒の強さの違いについて五条が伏黒について語る時に出てきた「『死んで勝つ』と『死んでも勝つ』は全然違うよ 恵」という台詞ですが、ここで虎杖が実際にここで『死んでも』戦闘不能にすると考えていることによって、いまなお存在している虎杖と伏黒の戦闘能力の差の理由の一部が明らかになりつつ、虎杖のこの思考の切り替えの速さの凄さを、まだ数ページしか経ってないのにすぐさま再認識させられて虎杖すげぇなとまた思わらせれてしまう。

 

当たり前のようにさらっと自分が創り出している物語の言葉を別の場所へ当てるのすげぇなって心から思いました。

そんな虎杖のメンタルの成長に今回一番高まったのですが、その後の戦闘の方もクソ面白かったです。

 

その時の脹相の思考で思ったのですが、やっぱり脹相は呪霊が当たり前にしている呪力での治癒が出来ませんよね。

 

これはvs弟達の頃から思ってたんですけど、九相図兄弟って虎杖や野薔薇の攻撃でのダメージを全然治癒してなかったじゃないですか。

これ勝手に九相図兄弟は人間と呪霊の混血だから肉体の構成要素の部分は人間に寄っていて(そもそも人間を基にしているから当然と言えば当然ですが)、だからこそ肉体の出自が人間とは全く異なる呪霊のように呪力で即座に回復することが出来ないという風に解釈してたんですけど、この予想の方向性で合ってるぽい感じしてきましたね。

 

もし混血が回復するなら人間と同じように『反転術式』を使わないとダメなのかもしれませんね。未だに混血の詳しい情報は出てないのでそこら辺はまだ情報の提示待ちですが、今は大体こんな感じの認識で読んでいっていいと思っています。

 

それで本編に話を戻しますが、脹相も改めて虎杖という存在のリスクを測り全霊を持って虎杖との最後の戦闘に望みます。

虎杖の戦闘はその場にあるもの全てを使って戦うという思いきりのケンカスタイルなので発想の幅の広さを感じて読んでて超面白いですよね。

トイレの中に入り相手の思考に一瞬疑問を挟み込んだ瞬間の急襲であったり、絞めからの組み立てだったり。そして最後のずっと温めていた右を囮に使っての渾身の左。

戦闘自体はもう飛び道具の術式が絡まない比較的シンプルな肉弾戦に入っているのに、それでもきっちり思考を止めずに全てに考えがある戦闘ってのがまあ読んでて最高ですよね。こういう頭脳戦が大好きです。

 

しかし更にそんな渾身の左すら脹相は防ぎ、虎杖にとって致命的なカウンターを繰り出します。なんというかここまで肉弾戦で虎杖の思考を読み切っているのは流石特級というか、それ以上のナニカを感じてしまいます。

 

ダメージ自体、そして技量も匹敵していたが僅かな力の差により更に致命的なカウンターを喰らってしまった虎杖。万策が尽きてしまうという文字通りのような状況に陥りますがそこでまさかの

 

『突如脹相の脳内に溢れ出した 存在しない記憶』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

え???????????????????

 

 

 

 

 

 

 

 

・まとめ

 

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と、東堂葵!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?

 

ということで今週の呪術廻戦の感想のまとめですが最後の最後でマジで意味が分からん案件が発生しましたね。いや、マジでわけがわかんねぇよ…………。

 

思くそギャグで使われていた口上がまさかのこんなどシリアスというかvs脹相の最終局面でぶち込まれるなんて思いもしないでしょ……どういうことなの………って気持ちです。

 

これに関してはなんかもう絶対予想当たらんやつだと思い予想はしないつもりなんですけど、まあ無理やり考えるなら虎杖の術式は『相手に存在しない記憶を無理やり植え付ける』とか?んなわけねぇだろ。マジでわけわかんねぇよって気持ちです。というかそもそも東堂のアレはただ単に東堂がアレなだけですしね。東堂、好きだぞ俺は。

 

ということで今回のまとめをば。今週は散々語った通りとにかく虎杖のメンタル面での成長が感じられて凄い面白かったです。別に元々虎杖はメンタル弱いというよりむしろクソ強マンですが、作中の中で明確に対比できる精神面での成長だったので特に好きだなぁと思った所存です。

 

ではここに来て展開がまったく読めなくなったvs脹相戦、恐らく最終局面である来週の話を楽しみにしつつ、ここらで感想を終わろうと思います。ここまで読んでくださりありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今日はまさかの4本投稿なんだぜ!!!!