『超えていけ』 ハイキュー 第397話『▷つづきからはじめる』 感想
あの時 終わる前に終わってしまった戦いに 決着を
ということで皆さんこんばんは、しきしゃです。
今回は今週のハイキュー第397話『▷つづきからはじめる』の感想となります。
ハイキュー、毎週面白さを更新していく最強の漫画。前置きは不要。では感想へ。
さて今週の感想なんですが、まず、まずなんですけど今週は1ページ目が!!!!!最強なんですよ!!!!!!!!!!!!!!
あの時、"今"の始まりであったとはいえ、それでも、それでも自分の目の前で閉ざされてしまった扉があった。その扉の先にはいろいろな決着があった。ついていない決着がたくさんあった。でも今は、あの時の扉は開いている。否、閉ざされていた扉は自分で開けた。開けるために挑戦者で在り続けた。さあ、あの時のつづきからはじめよう。最高のバレーボールをしよう。決着をつけに行こう。
クッッッッッソ最高、高まりが過ぎる。
もう言わずもがなすぎて逆に言うんですが古舘先生は漫画が上手すぎますよね。話が面白い、キャラクターが面白い、いろんな面白いが詰め込まれているハイキューですがその面白さを演出する古舘先生の発想や技術が凄い。
"漫画"という媒体、コンテンツで出来る面白さを余すことなく使い切ってやるぜ!!!って感じ。
サブタイの使い方だったり昔のコマをどのタイミングで今の展開に挟み込むかだったりサブタイの使い方だったり独特だけど読みにくくないコマ割りだったりサブタイの使い方だったり擬音での動きの表現だったりサブタイの使い方だったり、最高。
と、そんな最高の始まり方をした今週のハイキューですが先週から引き続き怒涛のラリーが展開されています。
ロメロの「Pega!!」から更にトップギアが上がりつつあるアドラーズvsジャッカル。どちらもシンクロ攻撃で攻め立てるの、ザ・殴り合いって感じでクソ高まりますね。
そんなトップレベル同士の殴り合い。制するのは『ラリーの出口』牛島若利ーーー!!!!!!!!!!!!
「強者で在るために 何度でも強さを捨てよう」
お父さんに守ってもらった"左手"で猛威を振るう牛島若利。圧倒的です。
そんなウシワカに続くように、影山のサーブ一閃。
このサーブ自体はアウトでしたが、ジャッカルのレシーブ強者である日向とサクサ2人がかろうじて反応できている鋭さを持っていたサーブでした。
影山、完全に「おだやかげやま」に入っています。このコートには強者しかいませんし、空気もひりひりしているでしょうから当然ですね。
続いてジャッカルのサーブ。ボクトのサーブをリベロ平和島が見事なナイスレシーブ、そこからまたもやウシワカにトスがあがりジャッカルに襲いかかる"大砲"。
しかし今度はジャッカルのMB明暗修吾がナイスブロック!!!
ですがボールはそのままアドラーズコートへ、アドラーズのチャンスボールとなってしまいます、が!!!
「影山ァ!!」
『小さな巨人』の呼び声が響きます。そしてそれを待っていたかのような影山の笑み。
「クッソが 俺でもそうする」
影山、ブロックで返ってきたボールをそのまま逆サイドの星海にセットアップ!!!
トスを受けるのは空中戦の覇者、一番乗りの男である星海光来。トップ選手の三枚ブロックの、ほんの僅かな隙間すら打ち抜くスパイク技術に加え瞬時の状況判断から繰り出される多彩な攻撃方法。誰もが認める『小さな巨人』です。
しかもこの時ジャッカルはブロック一枚。今まで逆サイドにあったボールが突然真逆のサイドにセットされたのでそれは必然。だからこその星海と影山の選択。スパイクを打ち抜く星海光来!!!
が、更に更に"下"から突然現れるブロックの手!!!!!!!!!
日向、1度右サイドでブロックに跳んだ後に間髪入れずに左サイドにあがったトスに追いつき見事なドシャット!!!!!
一枚だけだったサクサのブロックにきっちり合わせ、強壁2枚で星海と影山の虚を衝いた攻撃を止めてみせました。
小さくて!!!!!!!!!!!!!!見えなかった!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
クッッソ最高テンション上がるわこんなんもう本当最高。
何が良いってまず"小ささ"がここに来てある一つの強さとして表現されてるところですよね。
日向、星海、鷲匠先生、宇内さん、様々な小さき人間たちが翻弄され意識せざるを得なかった自分たちに与えられていて技術を磨き多彩な強さを身につけて強くなっていってもそれ自体だけはどうすることも出来なかった"小ささ"。それがこの場面で、しかも『小さな巨人』相手に通じる一つの武器として描かれている。
しかもしかもこの「小さくて!!見えなかった…!!」を言ってるのが星海だってのがまたさぁもうさぁ何倍もさぁ!!!!!!
"小ささ"に対しての思い入れが人一倍二倍三倍etcある星海光来『小さな巨人』が同じく、同じ様な選手である『最強の囮』日向翔陽に向かって「小さくて見えなかった」という感想を抱き悔しがっている。これを最高と言わずに何を最高と言うのか。
今まで常に自分より"高い"選手達と戦ってきた星海光来。そんな彼が持っている高い選手への経験値は莫大なものですが彼よりも小さい選手への経験値はほとんどない。それこそあの春高のあの時戦った小さき『最強の囮』ぐらいなものじゃないでしょうか。
だからこそ、ここで日向の"小ささ"が、『小さな巨人』に対する一つの武器となり得ている。良すぎかよ。
そんな2人の戦いを、元鴎台のMB白馬牙生がスマホで観戦しています。牙生もプロのバレーボール選手になっていました。立花レッドファルコンズというと尾白アランと同じチーム。
僕は鴎台の選手全員が大好きで、牙生の将来も気になってたのでこれだけで既にゲキ熱です。
牙生はあの時の試合で日向と、そして星海に対してこの様な感情を抱いていました。
「『自分は弱い』 その言葉を なんでそんな そんな顔で言うんだ おかしいだろ」
この台詞もう本っっっっっっっ当好きでして。なんかもう読んだ瞬間からずっと心に残っていまして。
なんだろう、何でこんなに好きなんでしょうね。日向と星海の彼らが考える『強さ』への思いだったり、それを見る大きい者の理解出来ないという小さき者たちへの畏怖だったり様々な感情が入り組んでいていろんな角度から見たその見た角度の分だけ解釈が変わってきて心が感じるモノが変わったりするところとかですかね。
詳しくはっきり明確には分かりませんが、とにかく好きなんです、この台詞。
そんな僕が大好きな台詞を残した大きい者は、この2人の対決を見ながら笑って言います。
「ーにしても 6年越しかよ」
『小さな巨人』vs『最強の囮』、再び!!!!
なんなんだ、全てを回収していくのかこの漫画は。面白すぎるだろ。
いや、この試合が始まってからずっと『小さな巨人』vs『最強の囮』は始まってるちゃあ始まってますけど、なんというかここが改めてって感じしません?あの時の終わってしまった続きがまたここから始まるって感じしません?めちゃくちゃ高まったんですけど。
あーもうずっと待ってた、あの春高のあの試合からこの瞬間をずっと待ってたよ俺は。最高です本当に。あーもう最高。
そんな、バチバチに火花をぶつけ合い、あの時の続きを始める日向翔陽と星海光来。
しかし、このコートにある因縁は、思い出は、一つなんかじゃない。
コンクリートvs豊穣な大地、再び
・まとめ
なんなんだ、全てを回収していくのかこの漫画は。面白すぎるだろ(2回目)
ということで『小さな巨人』vs『最強の囮』が再び行われている最中、『烏』vs『白鷲』までもが始まってしまいました。面白さの波がとめどねぇよ。
あの時、確かに負けた。あのストレート、天童の言う通り、確かに冷静ではなかったかもしれない。他の選択肢があっただろう。もっと確かで、普段の自分ならそちらを選ぶであろうという選択肢が。でも、俺は、それでも、不確かでも、例え幼稚だとしても、「俺はお前より強い」と、そう言いたかった。コンクリート出身"日向翔陽"、「次は倒す」そう言った。その『次』が『今』だ。
あの時、確かに負けた。叩き伏せられた。クソかっこよかった。試合には勝った。独りではなかったから。俺は独りじゃ絶対に勝てない。それは今も昔も変わらない。今も昔ももう独りじゃない。でもあの時確かに、1人で負けた勝負があった。だから今度は、1人の勝負にも勝つ。あの時の1人の敗北を、決して負けた"まま"の思い出なんかにさせはしない。
あーーーーーーーーーーー楽しみ。
ということで、今回のまとめをば。
今週からというか先週からですが、今まで続いていたメインキャラ達の過去、6年前から現在への過程、今を描いていた物語が終わりをつげ、現状のハイキューは予想がつかないフラットな状態になったなと思っています。
これまでの各キャラクター達のこれまでは全部とても面白く、毎週叫んでました。しかし、もうこの楽しい楽しい祭りも終わりが近づいています。とても悲しい。
そんな中での今週の『小さな巨人』vs『最強の囮』再びだったりまさかのここに来ての日向vsウシワカですよ。ちょっとしんみりしてた気持ちが吹き飛んじゃいました。この最高に楽しい祭りが終わるまで楽しみ尽くそうと決めました。
なので、ハイキューこれからも超楽しく読んでいこうと思います。まあハイキュー超面白い最強の漫画なので僕がどう思っていても思っていなくても問答無用で面白さをぶつけてきてくれるだろうなぁと思います。最高か?
では今回はこの辺で。来週の日向vsウシワカ、最高に楽しんでいきましょう!!!!!
ここまで読んでくださりありがとうございました!!!!!!!!
日向が好プレーをする度に影山が怒りながら笑ってるのクソ好き。