『百城千世子のターンだぜ・2』 今週のアクタージュ短め感想
この表情、この心の台詞、この羅刹女の台詞、全てが弩級で心を侵略されました。
ということで皆さんこんばんはしきしゃです。まさかの『百城千世子のターンだぜ』の2ターン目です。
本当はサイド乙の羅刹女が終わってそのまとめの記事をあげようと思ってたのですが、今週読んで気が変わりました。出来るだけこういった衝撃を受けた回の感想はリアルタイムで書いた方が気持ち良いだろうなと思ったのでこれからも衝撃受けた回は感想書けたらいいなと思います。よろしくお願いします。
ではまず今週の話の展開について。今週はまずずっと情報だけが小出しされていた黒山墨字が撮りたい映画のキャストの構想の一部が判明しましたね。主演夜凪なのはまあ当たり前っちゃあ当たり前なのであれですけど、助演が千世子を予定してるのは驚きました。
ぶっちゃけ僕はこの『ダブルキャスト』編が終わるとしばらく千世子の出番は無いのかな〜〜〜墨字の映画のキャストは新キャラ+既存キャラ数人かな〜〜〜と思っていたので超嬉しい誤算です。というか千世子はこのアクタージュという作品の中でも最後の最後まで出番がある役者のようですね。とても嬉しいです。
後王賀美陸も元々黒山がキャスティングしようと思っていた役者だったのもびっくりしましたね。王賀美、ついに主演でも助演でもない役柄を演じるってよ。
今回のサイド甲の演技で王賀美は『弱さ』を演じない、他の役者のための犠牲としての『弱さ』ではなく、そもそもの『弱さ』を演じず自分の定義を貫く演技をすることを改めて選択し、これを貫くことで夜凪の演技を支え見事に助演の役割を果たしていましたが墨字の映画ではどうなるんでしょうか。今回の羅刹女は助演で、物語の展開的にも観客への意識の働き的にも『俺の定義』を貫くことでプラスの方向へ行ったので良かったですが、墨字の映画でも『弱さ』を見せない自分の定義を貫くことが出来るのか超気になりますね。個人的には墨字の映画でもやはり『弱さ』を演じることはなく今の王賀美陸のままでいて欲しいですね。変化するという強さもあれば変化しないという強さもあると思うので。
そして話は戻りますがいよいよサイド乙の羅刹女が始まりました。が、まず最初に一つ言わしてください。
山野上花子お前客席にいんのかよ!!!!!!!!!!!!!!
クソ笑いましたね。
なんで普通に客席にいんだよお前原作者で演出家だろ絶対もっと良い席用意されてただろしかもサイド甲はお前以外一緒にいるぞハブられてやんの山野上花子、といった感じです。
僕は山野上花子のことが嫌いで嫌いで嫌いでちょっと好きかもしれないけどやっぱり嫌いなので無意識に文章でキツく当たっているかもしれませんがご容赦ください。最近はこいつのことが一周回って気になり始めてはいるので………。
で、これ花子が客席にいるのって確かにクソ笑いはしたんですが実際に話を進めていく上では超良い感じですよね。当たり前ですけど黒山墨字の演出は観客に向かってのものであって、それを山野上花子が真正面から味わう構図というのはめちゃ面白いと思います。これから花子がどんな反応を見せてくれるのか超楽しみです。
では改めて、ついに開演したサイド乙の羅刹女ですがスタートは全てが暗闇の中、羅刹女が台詞をぽつりぽつりと突然話し出すという演出から始まりましたね。
更に畳み掛けるように、暗闇で唯一認識できる「声」に観客が集中し出した瞬間、今度は突然の光。そして顔が見えない羅刹女。台詞を呟きながら歩き出す羅刹女。依然として顔が見えない羅刹女の突然の走り。誰にも顔をを見せないまま舞台まで走り切る羅刹女。舞台に立つ羅刹女。そして、焦らして焦らして、"大衆"なら誰でも知っている自分の顔を、数多いる"大衆"の前に曝け出す羅刹女、否、百城千世子。
……………………たまんねぇ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
いやぁこの入り最高ですね。千世子が走ってる時のモノローグというか千世子という"役者"の説明も最高でしたね。怒涛でした。
で、この怒涛のページ達の中で今週特に感想を書きたいと思わされたのはやはりこのコマなんですよ。
これもう話の流れ的にも羅刹女としての台詞が今の千世子の心境にぴったりなのが最高すぎましたね。このコマを見た時になんというか心がじんわりと何かに侵略されていくような感覚を味わいました。超弩級のナニカが心に染み渡ってくるというか、それぐらいに凄かったです。
ていうか千世子が一番腹が立ってるのが自分が自分で夜凪の演技と自分の演技を比べて負けを認めたことよりも夜凪が自分のことを想いながら羅刹女を演じてくれてなかったからってのがさぁ!!!もうさぁ!!!
千世子はもう本当夜凪のことが大好きですよね。分かりきっていることではありましたが改めてぶん殴られた気がします。
「私はアナタのことばかり考えているのになんで夜凪さんは私のこと考えて演じてくれなかったの?なんでアナタのその怒りは私の方を向いていなかったの?ねえなんで?私の怒りはいつだってアナタの方を向いているんだよ。アナタだけを私の怒りは見つめているんだよ。それなのになんでアナタの怒りは私を見つめていないの?許せない 許せない ああ腹が立つ 腹が立つ」ってことなんでしょうね。女は怖い。
それでこんな感情をあんな綺麗な顔で演じているんだから百城千世子って女はもう本当にさ……って感じですね。内に秘めているドロドロの溶岩の様な怒りをあんな涼しげな、綺麗な顔で演じている。夜凪の羅刹女の怒りの始まりがあの表情の演技だったことと比べると花子と墨字の演出の違いが明確に分かって面白いですね。やはりというか墨字演出の羅刹女はただ怒りに呑まれたまま進んでいくものではなさそうです。
そして千世子もこの夜凪への怒り、いや夜凪の花子への怒りはそのままの『怒り』でしたが千世子の夜凪への怒りは『愛憎』と呼ぶべきものですね。その夜凪への『愛憎』を羅刹女という観客へ届ける舞台でどう使いどう伝えていくのかとても気になるところです。その『愛憎』のベクトルをどう夜凪に向けつつなおかつそれを観客にも届けていくのか。墨字の演出の腕の見せ所、そして百城千世子という"天使"の腕の見せ所です。
・まとめ
ここまで読んでいただきありがとうございます。今回の感想記事で何が言いたかったかってのを簡単にまとめると早い話が「百城千世子から超弩級の感情を得た」っていうことです。
百城千世子のあのコマから得た全てを余すことなく自分の感情の炉に回したい、みたいな感じです。
では、今回の記事はこの辺で。感情的に書きたいのにどうしても説明的な文章になっちゃうのどうにかしたいです。次また書くときが来たらそこら辺意識して書いてみたいです。
では。まだまだ続く百城千世子のターン、楽しんでいきましょう!!!!!!
冷や汗かいてる山野上花子超可愛くない???ていうかあいつの今回の私服超可愛くない??????